(BBC News)
ローマ法王ベネディクト16世が中世ビザンチン帝国皇帝の発言を引用してイスラム教の聖戦(ジハード)を批判,というニュースがイスラム圏を激怒させるという事件が起きましたが,これに関する法王の "sorry"を話題にしています.
法王は今回の事件について,
"I am deeply sorry for the reactions in some countries "
つまり自分の意図を誤解した「反応」が "sorry" だと言っていますが,トルコの国務大臣は明らかに不満です.
"You either have to say this 'I'm sorry' in a proper way or not say it at all"
(意図のはっきりしない "sorry" であれば言わない方がいい)
つまり,何が sorry なんだ? ということが問われています.
"Are you sorry forsaying such a thingor because ofits consequences?"
問題なのはイスラム圏の解釈で,それを言った自分についてはどうなんだ? ということですね.
ところで,日本語のニュースで見出しや記事の内容を見ると,「謝罪」「遺憾」「残念」とさまざまな表現が見つかります.このBBCの記事のリードでは,
Pope Benedict XVI has apologised
と書いているので「謝罪」と考えていることがわかりますが,記事を読めば問題が
"sorry fow what"?
にあることは明らかです.これはどの日本語訳に相当するかを問いません.
sorry をどんな気持ちで使う時にも, for の後が一番重要です.
普段の会話でも,軽い気持ちで "Sorry." だけで済ませたりすると思わぬトラブルのもと.相手はその後しか聞いていませんから.
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Sorry for の後をはっきり言うのはもう1つ,自分の責任範囲を
限定して結果的に自分を守る効果もありますね.
ただ I'm sorry. と言うと,トラブルになった時に,「すべての
責任を認めた」と言われる恐れがありますから.
日本語ではアウトラインでほんのり伝わることも、英語ではハッキリくっきり具体的にしておかないと伝わらないんだもんー。
それにしても、Sorry for what? なんて言われたら、後ずざりしますよね。そんなこと言われるようなことを、しない言わない、ようにしたいもんです。
うちは夫婦げんかに、この文句、出てきます。そういう時は、しかと長期戦を覚悟いたしております(笑)。
リチャード・ギア主演の「愛と青春の旅立ち」に,可哀想な場面がありました.男性(R.ギアではありません)が「士官学校をやめるからオクラホマの農場で結婚して一緒に暮らそう」と言うと,女性は『将校の花嫁』に憧れていたのでそれではお別れだと言います.その時のセリフが
"I thought you understood!"
結局男性は自殺してしまうのでした.
7706さん
>うちは夫婦げんかに、この文句、出てきます。
それはかなり差し迫った場面に見えますが...
でもそちらのご家庭は,別々にツアーなどなさるでしょうから適度に冷却期間があっていいのでしょうね.