2007年07月29日

憧れの人

ドナルド・キーンさんは,日本の文化の欧米への紹介者として
数々の業績を持つアメリカの日本文学研究家.全25巻の
「日本文学の歴史」を1人で書き上げたことが,彼の偉大さを
最もよく物語っているでしょう.

学生時代から尊敬していたキーンさんの新著
「私と20世紀のクロニクル」(中央公論新社)
の発行を記念するサイン会が日本橋丸善で開かれ,ついに
キーンさんとの対面を果たしました.

最終章「八十四歳,『老後』を楽観する」にも書かれていますが
お祖母様が100歳まで生きられたこともあって,まだまだ仕事へ
の意欲たっぷりのお元気そうなご様子でした.

せっかくの機会なので,サインを頂く時に「本を読みました」という
ことがわかるように言葉をかけようと準備していきました.
そして私の名前を漢字,ご自身のお名前をカタカナで書いてくださった
キーンさんと握手をしながら,私は感激したためか
お父様のように長生きなさって立派なお仕事を続けてください」
と言ってしまったのでした.

手もとにある25巻,かつて途中で挫折しましたが今度は
読み切ろうと思います.
posted by Globe at 12:21 | Comment(7) | TrackBack(0) | ニュースと出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月13日

たしかに外資系銀行ですが

私が利用している新生銀行から先ほど届いたメールによれば,

「あなたの口座に第三者による不正なアクセスがあったため,
残念ながら Shinsei Bank Online Access を停止します.
あなたの個人情報を保護するため,一時的に口座は利用でき
なくなっています.再開するには...」
とあってその次に長いURL.

と来れば誰が見てもフィッシングメールですね.
さらに驚いたことに,このメールは全文英語だったのです!
爆笑.

確かに旧長銀国有化の後外資系ファンドが買い取って再生
した銀行ですが,英語のメールなんて一度だって来たことは
ありません.これに引っかかる人がいるのでしょうか.
(インターネットバンキングサービスの名前も,Shinsei Bank
Online Access ではありません)

フィッシングは徒労に終った,という感じですが,「徒労」は英語
で何と言うのかなと思って直接あてはめる単語を探すときっと
苦労します.
 The phishing attempt came to nothing.
くらいがいいのではないかと思いますが,どうでしょう?
posted by Globe at 00:53 | Comment(5) | TrackBack(0) | ニュースと出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月27日

「いちごアセット」

Fund prevails in proxy battle
(asahi.com 2007/2/23)

この人のインタビューは一般のテレビでも放映されたのでしょうか?外国運用会社の社長(アメリカ人)の見事な日本語.私は会社の Bloomberg TVで見ました.最初は声が聞こえず,画面を見ただけで「あ,この人日本語で話してる」とわかるほどでした.

少し堅い話になりますが,この記事の冒頭には
 A midsize steelmaker lost aproxy battlewith a U.S. investment fund.

「東京鋼鉄」という中堅鉄鋼メーカーが,米系ファンドとの"proxy battle",つまり「委任状争奪戦」に負けた,と書いてあります(proxy fight と言うこともあります).

株主総会に出席しない株主は,会社あての委任状を出して,議案に対する「賛成・反対」を一任するのが普通です(マンションの管理組合総会と同じです).会社はこれで圧倒的多数を確保して,議案を通します.しかしこの委任状が議案に反対する株主への一任になると話が違ってきます.そこで委任状の取り合いが起こりますが,今回は
 the management's proposal to become a rival's subsidiary wasvoted down.

東京鋼鉄に投資していた「いちごアセットマネジメント」というアメリカの運用会社が,同業との合併条件を不満として,一般株主から十分な数の委任状を取り付けました.その結果,合併提案は否決されてしまいました

これは,
 It was the first time a major Japanese company's merger proposal was voted down by an investment fund after a proxy battle,
という意味で日本では画期的な事件でした.

ところで,今回の本題は,「いちごアセット」のスコット・キャロン代表の見事な日本語です.在日18年,そのほとんどがモルガン・スタンレーでの株式営業だそうですが,敬語までバッチリ.自分の英語はとてもあそこまで追いついていないことを痛感しました.普通の敬語だけでなく,「株主様」なんて会社言葉まで.

きわめつけは「いちごアセット」のネーミングです.
Strawberry ではありません.
「一期一会」の「いちご」だそうです.
そしてあえてこれを平仮名で書くところがいいですね.


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posted by Globe at 23:25 | Comment(5) | TrackBack(0) | ニュースと出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月19日

最悪のアメリカ大統領は誰?

USA Today がこんな特集をしていました.
  ↓
10 Worst Presidents

アメリカの政治チャンネル "C-Span",代表的な経済紙 "Wall Street Journal" など5つのメディアや調査機関が過去に実施した,「最悪の大統領は誰か?」というアンケートを平均したのがこの記事.それぞれ調査の時期はばらばらで,1996年(2つ),1999年,2002年,2005年.ブッシュ現大統領の就任前のデータもあるということで,
It's too soon to judge the current one, but for past leaders, the verdict is in.
(現職の判断にはまだ早いが,過去の大統領については評決が下った)

という結果を発表しています.
アメリカ史に興味のある方には,とても面白いでしょう.
残念ながら私はそんなに詳しくないのと,「ダメな」大統領だけにあまり歴史に残っていないということもあるのでしょうか,結構知らない人がいます.

面白いのは,前書き(Introduction)にある,次のくだりです.
The years before the Civil War produced an era of failure: Six of seven presidents who served from 1841 to 1861 made the list.
(南北戦争に先立つ時期は失敗の時代だった.1841年から1861年までに務めた7人の大統領のうち,6人までがここに名を連ねている.)

南北戦争というのは,指導者不在の停滞を打開した出来事でもあったわけですね.
記事は全部たどっていくと10ページを簡単に超えてしまいます.
とりあえずこのトップページで「知ってる人いないかな?」くらいの気持ちで楽しんでくださいね!

ところで,少し前に書店で
「歴代首相の経済政策全データ」(草野厚) 角川書店
という新書判の本を見かけましたが,けっこう面白そうでした.
経済政策というタイトルですが,政治史全般といった趣です.
こちらも,ご興味があればどうぞ.

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posted by Globe at 22:19 | Comment(2) | TrackBack(0) | ニュースと出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月07日

"Miss Potter"と湖水地方

おなじみの童話「ピーターラビット」の原作者B・ポターの伝記が
映画 "Miss Potter" として昨日(5日)に英国で公開されましたが,
BBCのサイトに簡単な紹介がありました.
 Miss Potter

これで湖水地方はまた盛り上がるでしょうね.
あまり人混みになってしまうのも困りますが.

ロンドンから車で朝出かければ日の高いうちに着けました.
10月ごろ3泊4日で行きましたが,紅葉もきれいで日本人の
感性にとても合っていますね.特にきれいだったのが
Darwent Water(湖水地方自体は Lake District と言いますが
あのあたりのそれぞれの「湖」は "〜Water"という名前です).
少し高いところから見下ろす景色が素晴らしいです.

BBCの記事に次のような一節があります.
Set in London and the Lake District in 1902, the film follows
the developments of her early career and views on the world
as sheopens her eyes tothe true nature of her relationship
with her publisher, Norman Warne.

かけだしのころ,というのは最初は買い手がなく自費出版したの
ですね.それに興味を持ったのがフレドリック・ワーン社.
それでベストセラーになります.

ノーマンはワーン家の末っ子で,この結婚は悲しい結末を迎えます.
彼との true nature of her relationship というのが気になりますが,
open 〜's eyes to ...というのは wake up to ... でも同じようで
少し感じが違いますね.前者の方が柔らかく,ビジュアルで,
同じ比喩でもより文学的です.

読めばどちらも意味は取れますが,このように『気づき』の意味で
「〜に目覚める」という日本語を英語にする時に,realize や
become aware of の代わりに使えるのを思い出すと,表現に幅が
できますね.

wake up to ... なら主語になる「人」が何かに気付いた場合ですが,
open 〜's eyes to ... だと「〜」にあたる人が,主語をきっかけに
to 以下のことに気付いた,と少し複雑なパターンを話せます.

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posted by Globe at 02:09 | Comment(9) | TrackBack(0) | ニュースと出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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