2006年12月08日

これでまた「コパカバーナの...」

さきほどmixiの右側のニュースの見出しを見ていたら,
「C・ディアスCM曲に問合せ殺到」
というのがありました.ソフトバンクモバイルで,キャメロン・ディアスが歩いているCMのバックに流れているのは,バリー・マニロウの「コパカバーナ」(1978年).

ああ,この曲を知らない人がもう多いんだ,と思ったその次に,ああ,これでまた完全に「コパカバーナ」のバリー・マニロウになってしまうな,と複雑な思い.

彼のステージに3回か4回行っている(と言っても彼だけが特に好きだったわけではなく,あの当時はロバータ・フラック,リー・リトナーから渡辺香津美,アルフィー,竹内まりやまで,ヘビメタ系以外はいろんな人を聴きに行っていました)私の印象では,この曲はあくまで余技のようなもの.彼にはもっと渋めの良い曲がたくさんあるのです.

全米1位になった"Mandy",3位の"Copacabana"(この曲です)を始めとして,TOP40の常連だったのは恐らく80年頃まで.その後は,アレンジャー,プロデューサーとして(彼はベット・ミドラーのデビューアルバム "The Divine Miss M"をプロデュースしています)音楽活動を始めた彼本来の姿に徐々に戻っていったような気します.

比較的目立ちませんが,"If I should love again"(1982年)というアルバムが,しっとりとしたバラード("The Old Songs"とかタイトル曲)が多くて気に入っています.

それだけに,「ああ,また『コパカバーナ』?」という気持ちが...
彼も60歳になるそうですね.
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2006年12月03日

『さよなら、サイレント・ネイビー』(続:死刑について)

著者の伊東氏は,豊田被告の犯罪の99%は社会に責任があると書いていますが,もちろん彼が無罪だと言っているわけではありません.どのような理由があっても人を殺したという罪は消しようがありません.

問題は,豊田被告が求刑され,二審まで支持された「死刑」にあります.現在豊田被告は最高裁の審判を待つ未決拘留者であるため,接見を通じた外部との交流が可能です.本書の記述も全て,事実関係の確認のために彼が目を通しています.しかし死刑が確定してしまえばもう接見はできず,豊田被告はいわば「社会的に人格が存在しない扱いとなる」そうです.それは,ようやく明らかになりかけている真実が埋没し,社会の根本的な問題を解決する機会が今回も失われてしまうことを意味します.この本が今出版されなければならなかった切実な理由がここにあります.

前半でも書きましたが,「オウムは殲滅しろ」「全て殺していい」という考え方は,例えれば害虫駆除と変わりがなく,根本的な問題解決をもたらすものではありません.徹底はしているように見えて,実は単なる対症療法です.他にもカルトの教祖や祈とう師まがいの危険人物が実際に不可解な事件を起こしていたり,まだ目に見えていない存在も無数にいるはずです.そうした教祖的な人物が多くの人を巻き込んでしまう危険を防ぐには,そこから精神的に脱出した人物の情報とその分析は欠かせないはずです.

その意味で「死刑」に関する問題提起もこの本ではなされています.米国連邦裁判所は,911テロ事件の唯一の生き残りである被告に対して無期懲役の判決を下し,死刑を求刑していた検察は上告しない決定をしました.生かしておくことにより,事件に関する情報源として終生利用することを選んだのです.それが「再発防止のための叡知」であり,豊田被告の裁判をそうした観点から見直してほしい,と伊東氏は最高裁の判断を前に訴えています.

死刑を正当化する考え方の1つに,犯行を思いとどまらせるための「威嚇力」としての効果があります.これは犯罪「予防」の考え方です.一方,矯正不能なほど凶悪な人物が社会に復帰して再び犯行を犯さないように「究極的に隔離する」手段が必要とする考え方もあります.こちらは犯罪者に対する「対処」の観点です.

豊田被告について,後者(すでに罪を犯しているので)を適用することの是非を問うとしましょう.「自分のしたことは完全に間違いで,取り返しのつかない被害を与えてしまった.自分には生きる資格がない」と言明して再発防止教育に協力する人物(犯人)に対し,「矯正不能」と判断したり,「再犯阻止の究極的な手段」を講じたりすることが正当と言えるでしょうか.

また,彼が死刑を免れた場合に「それならこのくらいの犯罪では死刑にならない」と考える新たな凶悪犯を生むことになるのでしょうか.その可能性と,伊東氏が主張する「生かしておくことによる問題解決への可能性とその効用」とを比較した場合,後者に期待する方に妥当性があるとは思えないでしょうか.まして,過去にも増して多種多様なマインドコントロールの手段が存在する現代社会においては,その害悪を予防するための科学的アプローチを真剣に考えるべきだと思いました.

オウム自体に今後存在する意義はないでしょう.ただしオウムについて徒に避けずに議論すること,なぜオウム事件が起きたかを直視することは必要です.「オウムは小日本なのだから」という伊東氏の言葉は非常に重みがあります.
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『さよなら、サイレント・ネイビー』(続きます)

オウム真理教の地下鉄サリン事件は,それ自体の恐怖もさることながら,自分の身近な場所で起きたこともあり,911テロ事件や神戸の震災よりも強いショックが残っている,特別な事件です.その実行犯の大学〜大学院時代の親友によるノンフィクション,と知ってすぐに読みました.

この作品の特異性は,それが死刑判決を受けている豊田亨被告に関する最高裁への上申書の分身として書かれたところにあります.その趣旨は,豊田被告が他の数名と共に殺人事件の加害者であると同時に,オウム真理教によるマインドコントロールの被害者でもあり,その点の検証がなければ正当な審理とは言えないというものです.

オウムの話題と言うと,興味はあってもあえて目を背けるというムードがあります.それは事件の忌まわしさや麻原彰晃という存在のいいかげんさ,いかがわしさから,オウム全体,個々の信者に至るまで,もう動けないようにしてフタをしよう,という発想です.自分でも,それは不当ではないかといういくらかの気持ちは持ちながら,自業自得という言葉で処理してきた部分がありました.そのため「信者は被害者でもある」という視点には,もう一度考え直すべき真理があるのではないかと思わされました.

作者の伊東乾氏(音楽家・東大助教授:情報学)は,ただ責任者を裁くだけで問題の解決策をもたらさない現状を変えるために,自身の講座「情報処理」の講義にあたり,獄中の豊田被告の協力を得て「再発防止プログラム」のカリキュラムを作成しました.2000人以上の東大生がそれを学んだだけでなく,2004年には文通による自主ゼミという形で,豊田被告が学生を直接指導するということまで実現しています.

また,大脳の働きが低下して思考停止をもたらす脳の活動のメカニズムの実験や,オウムの「修行」と紙一重ではないかと思うような風変わりな「一泊ゼミ」の実体験の紹介を通じて,マインドコントロールの仕組みを実証しようとする伊東氏の行動力には目を見張るものがあります.

タイトルの「サイレント・ネイビー」とは,イギリス海軍に始まり日本にも持ち込まれた伝統で,「黙って仕事をする,失敗の責任は黙って取る」というものだそうです.伊東乾氏は豊田被告に「もうそれはやめないか」と呼びかけます.それではまた日本は何も学ぶことなく同じ失敗を繰り返すことになる.本当にサリン事件を起こしたものは,検察の書いたストーリー通りではわからない,君が何を考え,どのようなきっかけでオウムに走ったのか,ほんの小さなことでも全て話すことで,日本の社会が次の過ちを未然に防ぐことになる.これがこの本のメッセージです.

(長くなるので,もう1つの論点については改めて続けます.)
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2006年11月09日

アーティスト魂

...というのでしょうか.
人を笑わせながらこんなことを考えている人がいます.

「みんな,感動を忘れてしまっている気がします.若い人たちが,自殺サイトで死んでいくのも,この世の中に感動できるものが少ないからなんでしょう.それは,芸人として,僕らが負けているからなんだと思うんです.

 テレビを通じて,彼らを感動させられるものを,何ら表現できていない.極論を言えば,僕の芸のなさが,人を死に追いやっているとも言える.だとしたら,自分の感受性を高めて芸を磨くしかないだろう,という結論に行き着くわけです.」

 ---太田光(爆笑問題)
 『憲法第九条を世界遺産に』(集英社新書)から

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2006年11月05日

カウントダウン

新しい iPod Shuffle が金曜日に発売開始になったので注文したところ,早くも昨日出荷連絡が来たので,今週中には届きます.

今まで使っていた iPod mini の内蔵バッテリーがだめになってしまい,バッテリー交換(5000円程度)しようかと思っていたところにこのニューモデルが9800円で発表されたので,即決して発売を待っていました.

もっとも mini は4GBだったのに対し,Shuffleは1GBですが,ふだんは「英会話上級」のCDから1日分転送+音楽+ポッドキャスティングの番組なので,1GBあれば十分です.

何といってもこのクリップ型がいいです!
楽しみ.

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