もうかなり前から日本の株式市場に流入しています.
それなのに,為替は円安.新聞では「金利差」をしき
りに強調しています.
為替が難しいのは,例えばある時は米国金利が上がっ
たからドルが買われ,ある時は米金利が上がると米国
株が売られてドルもつれ安になるというように,同じ
材料が売りにも買いにも作用するという,独特の値動
きをするからです.
なぜこうしたこのようなことが起こるのでしょうか,
この本は,身近なファンダメンタルズに基づく為替の
読み方を,モノ,カネ,投機という三つの視点から説
明しています.くせのある為替の動きを理解する筋道
を,著者の説明にそってくりかえしなぞっているうち
に,ニュースを見た時にいくつかの選択肢が頭に浮か
ぶようになるでしょう.
この練習をしないでチャートを追いかけても,いつか
はしごを外されて,途方にくれる時がきます.基本を
しっかり学べる本です.
ニュースと円相場から学ぶ、使える経済学入門
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